還元率と値引率、どちらを基準に使うか?
この記事では以下の記事を前提としています。
効率性の基準
次の2つの買物はどちらが効率が良いでしょうか?
どちらも200円分、得しそうです。
しかし 2. の方は付与された200ptを使って値引が成立するのを以前の記事で書きました。
値引が成立する買物額で揃えようとして考えてみる
2. は1000円と200ptで合計1200円の買物をすることになります。
では、1. の買い物をした後、合計1200円分になるように追加で200円分の買物をしたときどうなるでしょうか?
一見、800+200=1000円支払い、1200円分の買物で 2. と同じようになりそうですが、実はこの追加の200円分の買物次第で結果が変わります。
- 200円で1%還元の買物をした
⇒1%(=2pt)付与されるので、計202円分の買物が可能
⇒合計1000円支払いで1202円分の買物が可能 - 200円で20%還元キャンペーンの買物をした
⇒20%(=40pt)付与されるので、計240円分の買物が可能
⇒合計1000円支払いで1240円分の買物が可能 - 200円で20%offクーポンを使えた
⇒20%(=40円)値引されるので、支払い160円で200円分の買物が可能
⇒合計1160円支払いで1200円分の買物が可能
これら3つのケースでオトク度合いはバラバラですが、いずれも 2. の1000円支払い1200円分の買物よりオトクです。
また、値引された額(この例なら200円)だけ次の買物の還元や値引を受けるチャンスを得られます。
規模の基準
値引率が同じになる次の2つの買物の違いについて見てみます。
どちらも値引率は同じなので、効率は同じように見えます。
しかし、1. は1000円分の買物で値引が成立(=800円の支払い)、2. は1250円分の買物で値引が成立です。
今度は支払額で揃えようとしてみる
1. に追加で200円の買物をすることを3つのケースで考えてみましょう。
支払額800+200=1000円になるように考えます。
2. の1250円分の買物額と比較してみましょう。
- 200円で10%還元(約9.0%値引)の買物をした
⇒10%(=20pt)付与されるので、計220円分の買物が可能
⇒合計1000円の支払いで1220円分の買物が可能
結果、2. に劣る - 200円で25%還元(20%値引)の買物をした
⇒25%(=50pt)付与されるので、計250円分の買物が可能
⇒合計1000円の支払いで1250円分の買物が可能
結果、2. と同じ - 200円で30%還元(約23.0%値引)の買い物をした
⇒30%(=60pt)付与されるので、計260円分の買物が可能
⇒合計1000円の支払いで1260円分の買物が可能
結果、2. より優れる
2つ目のケースだと、1. は 2. と同じ結果になりましたが、1回目の値引率20%の買物を繰り返したからです。
1つ目のケースは値引率20%を下回ったため 2. に劣り、3つ目のケースは値引率20%を上回ったため 2. より優れました。
よって、20%より大きい値引率のキャンペーンが現れそうにないなら、2. の還元を優先した方が良さそうです。
言い換えると、値引率が同じ場合、値引よりも還元の方がキャンペーン効果(=値引率)が持続することを意味します。
また、証券会社でポイント投資を活用することによって、ポイント還元の値引率改善を以前に記事にしました。買物時に同じ値引率のときは、ポイント投資を活用する場合、ポイント還元を受ける方が値引率が高くできる改善効果があるので普段のポイントの使いみちも考慮してキャンペーンを判断しましょう。